警備員指導教育責任者2号とは?取得方法や難易度などをまと…
大勢の人が集まるイベントなどを行なう際、主催者としては人や車の流れを円滑にし、事故を起こさないようにしたいと思うでしょう。そうしたときに活躍するのが、雑踏警備業務を行なう警備員です。ただ、雑踏警備には専門的な技術や知識が必要であり、法律によって有資格者の配置も義務付けられているため、主催者側は注意が必要です。
今回は、イベント開催に必須である雑踏警備業務について詳しく解説します。人々の安全を確保する重要な業務でありながら、あまり知られていない雑踏警備の基礎知識や資格について見ていきましょう。
目次
まずは、雑踏警備の定義と目的について解説します。
雑踏警備業務とは、人が集まる大型イベントや施設などで、混雑や騒ぎを未然に防ぎ、安全・円滑な進行を確保するための警備業務です。おもに大勢の人々の流れを誘導し、イベントや施設の安全を守ることが求められます。例えば、お祭りやイベント会場、商業施設などで、群衆の誘導および規制などの整理を行ないます。
雑踏警備業務の仕事内容は、大きく「車両誘導」と「歩行者安全確保」に分けられます。警備業務は警備業法上では4つの区分があり、そのうち雑踏警備は「2号警備業務」の一つに該当します。おもに人を警護対象としており、不特定多数の人をコントロールする点が特徴です。
雑踏警備業務の目的は、大勢の人間が集まる催し物などの会場やその周辺で起こる、さまざまな支障を軽減することです。具体的には、群衆の通行や観覧に際し、秩序を維持して、負傷などの事故の発生や周辺交通の渋滞を未然に防止します。
万が一の場合には早急に対応し、被害の拡大を防ぐことも警備担当者には求められます。また、スムーズな進行や円滑な移動を促し、利用者がストレスなくイベントや施設を楽しめるようにサポートすることも重要な役割です。
適切な資格を持った警備員の配置は、イベントや施設の運営にとって重要な要素です。以下では、「雑踏警備業務検定」という国家資格と、資格保有者の配置義務について解説します。
雑踏警備業務検定は、2005年11月21日の警備業法改正で施行された「警備業法の一部を改正する法律」により追加された国家資格 です。人がたくさん集まる場所での事故や混乱防止を目的としており、1級と2級が設けられています。
1級を受験するには、2級の合格後、規定の警備業務に1年以上従事することが条件です。 一方、2級の検定試験には受験資格の制限がないため、資格取得を目指す際はまず2級から挑戦することになります。
イベントや施設においては、その規模の大小に関わらず、雑踏警備業務の有資格者を配置することが警備業法で義務付けられています。これは、資格を持った警備員による適切な監視・誘導が行なわれることで、来場者の安全やスムーズな移動が確保されるためです。
具体的には、雑踏警備業務を行なう場所ごとに、1級または2級の検定合格警備員を1人以上配置します。さらに、雑踏業務を行なう場所の広さ、予想される雑踏の状況、その他事情により当該場所が2つ以上の区域に区分される場合、1級に合格した警備員を1人配置する必要があります。
雑踏警備業務の料金相場は、警備員1人あたり1万8,000円~2万3,000円 ほどとなっています。
時間帯別でいうと、平日昼間の警備は8時間で1万6,000円~2万円、夜間や土日祝日の場合は8時間で1万9,000円~2万3,000円 が相場です。
警備料金の内訳は、おもに人件費・法定福利費・必要諸経費の3つで、そのうち人件費が6割程度 です。警備員の人件費相場は、国土交通省が労働市場の実勢価格を反映した「公共工事設計労務単価」を基準としており、単価が変われば相場も変わることに注意しましょう。
その他、有資格者の配置の有無、業務の時間帯と時期、契約規模と期間によっても、警備料金は変動します。例えば、繁忙期や土日祝日の場合、警備員の数が不足しがちな都市部の場合などは相場が高くなりがちです。逆に、閑散期の大口契約や長期契約の場合は、値引きされる可能性もあります。
SPD株式会社は、2020年に創立50年を迎えた警備会社です。「安心安全な毎日を提供することで、楽しく夢のある社会づくりに貢献する」を使命とし、お客様の安心安全を日々支えています。
SPD株式会社では、駐車場誘導やイベントに関わる交通誘導警備、ならびに雑踏警備業務を行なっています。
SPD株式会社では、長年培ったノウハウをもとに、お客様のニーズを調査・分析したうえで、最適な警備プランを提案しています。必要に応じて、各種資格を保持した警備員を配置することも可能です。
「具体的な依頼内容は決まっていないけれど、まずはいろいろと相談してみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
雑踏警備業務は、人が集まる場所における安全と円滑な流れを確保するために行なわれる重要な業務です。具体的には、イベント会場や商業施設などで、人の流れや混雑状況をコントロールし、トラブルや事故を未然に防止することを行ないます。
雑踏警備業務を行なうためには、法律で定められた雑踏警備業務検定という資格を持つ、有資格者の適切な配置が求められます。
SPD株式会社は長年培った経験とノウハウをもとに、大規模施設やイベントなどにおいても最適な雑踏警備業務を提供します。警備体制やプランなど、どのような準備が必要かわからない場合もサポートいたしますので、ぜひ一度ご連絡ください。
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