警備の豆知識
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警備員として働く際には健康診断書が必要!取得する費用や方法について紹介

警備員として働くためには、さまざまな書類を提出しなければならず、健康診断書もその一つです。業務を行なえる健康状態であることを証明するために必要な書類のため、これから警備会社に勤める方は忘れないように準備しましょう。

本記事では、警備員として働くために健康診断書が必要な理由と取得費用や取得場所、取得方法を解説します。また、警備員として働く際に必要な健康診断書以外の書類も、併せて紹介します。

警備員として働く際に健康診断書が必要なのはなぜ?

警備員として働くために健康診断書が必要な理由は、警備業法で警備員として働けない人の要件を定義しており、それに該当しないことを証明するためです。

これは、正社員として入社する場合に限りません。アルバイトであっても健康診断書が必要になるので、注意しましょう。

警備員として働くにはクリアすべき2つの要件がある

前述のとおり、警備業法には警備員として働けない人の要件が定められています。さまざまな要件がありますが、健康上の要件としては次の2つがあります。

六 アルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者
七 心身の障害により警備業務を適正に行うことができない者として国家公安委員会規則で定めるもの
引用:e-Gov法令検索「警備業法」

健康診断書が証明するもの

警備会社で勤務する際には、上記2つの要件に該当しないことを証明するために健康診断書が必要になります。

警備員は人々の安全を守る責任ある仕事です。適格でない人が警備業をすると業務に支障が出るおそれがあるため、警備会社に健康診断書を提出させているのです。

警備員として働く際に必要な健康診断書の取得方法と費用

ここでは、警備員として働く際に必要な健康診断書の取得方法と費用について解説します。

警備員として働く際に提出する健康診断書は簡単に取得ができ、多くの場合、研修期間中に取得可能です。

健康診断書の取得方法

健康診断書を取得するには、会社に指定された病院もしくは自分で探した病院に行き、簡単な問診と診察を受けます。そうすると、所定の用紙に診察をした医師がサインをしてくれます。

この健康診断書は警視庁が提供する書式で、A4用紙1枚程度の簡易的なものです。多くの場合、研修期間中に受診して発行してもらうことになるでしょう。

研修期間中に健康診断書を取得できるか、書式は会社と自分のどちらが用意するのか、会社指定の病院があるのかは、事前に確認しておくとスムーズです。

なお、健康診断書の書式を自分で用意する場合には、以下の警視庁ホームページからダウンロードできます。

警視庁「診断書」

健康診断書の取得にかかる費用

健康診断書の取得にかかる費用は数千円程度で、会社が全額負担してくれる場合が多いでしょう。

ただし、自己負担になることもあるため、会社が費用を負担してくれるのかどうかは確認しておくと安心です。警備員として勤務するために必要なものなので、費用をきちんと負担してくれる会社を選ぶのがおすすめです。

入社時や雇用期間中にも健康診断は必要

警備員として働く際に提出する健康診断書を取得するための健康診断とは別に、入社時や雇用期間中にも健康診断を受ける必要があります。

警備員は体力が必要で、健康な状態でなければ続けるのが難しい仕事でもあるので、健康には十分に留意しなければなりません。

雇用時健康診断

雇用時には、労働安全衛生規則第43条に定められた次の項目について、健康診断の受診が必要です。

  • 既往歴や業務歴の調査
  • 自覚症状や他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、胸囲、視力、聴力の検査
  • 胸部エックス線検査
  • 血圧測定
  • 血色素や赤血球数の検査(貧血検査)
  • 血清グルタミックオキサロアセチックトランスアミナーゼ(GOT)、血清グルタミックピルビックトランスアミナーゼ(GPT)、ガンマ―グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)の検査(肝機能検査)
  • 低比重リポ蛋白コレステロール(LDLコレステロール)、高比重リポ蛋白コレステロール(HDLコレステロール)、血清トリグリセライドの量の検査(血中脂肪検査)
  • 血糖検査
  • 尿中の糖や蛋白の有無の検査(尿検査)
  • 心電図検査

参照:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」

ただし、入社前の3ヵ月以内に健康診断を受診しており、当該の健康診断の結果を証明する書類を提出できる場合は受診の必要がありません。

定期健康診断

警備員として雇用されてからも、雇用期間中は年1回の健康診断の受診が必要です。

定期健康診断も雇用時健康診断とほぼ同様の内容ですが、肺機能については胸部エックス線検査に喀痰検査も追加されます。

警備会社に入社する際には、きちんと定期健康診断を実施する会社かどうかもチェックしたほうがよいでしょう。

警備員として働くなら!健康診断書以外に必要とされる書類まとめ

警備会社に入社して警備員として働く場合には、健康診断書以外にも次の書類の提出が必要です。

  • 住民票(本籍地記載のもの)
  • 身元保証書
  • 誓約書
  • 年金手帳や雇用保険被保険者証のコピーなど、社会保険に関するもの
  • 源泉徴収票などの年末調整に関するもの
  • 身分証明書(健康保険証や運転免許証ではなく、本籍地の役所で発行される書類)
  • 運転記録証明書や運転免許証のコピーなど、車に関するもの
  • マイナンバーカードのコピー

このほかに、警備会社独自の書類が必要な場合もあるので、入社時にどのような書類が必要か確認しておきましょう。

まとめ

警備員は体が資本の仕事のため、健康状態が良くなければ業務に支障をきたすことがあります。警備員が業務中に倒れたり、適切な判断ができなかったりすれば、大きな事故に発展しかねません。そのため、警備員として働く際には健康診断書を提出しなければならず、定期的な健康診断の受診も必要です。

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