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花火大会は、夏だけでなく、年間を通して各地で開催されている楽しいイベントです。一時は新型コロナウイルス感染症の影響で中止が相次いでいましたが、再び開催されるようになってきました。こうした明るく楽しいイベントの「安心・安全」を支えるには、適切な警備が重要です。
そこで本記事では、花火大会における警備の重要性と役割について説明します。また、花火大会の警備を依頼する際に、どのような警備業者を選ぶべきか、警備会社の選び方も併せて紹介します。イベントを成功させるための参考にしてください。
目次
花火大会を「安心・安全」に開催するには、イベントの規模や特性に合った警備体制を整えることが重要です。
花火大会に警備が必要とされるおもな理由は、以下の2点です。
それぞれ詳しく説明していきます。
花火大会の警備における第一の目的は、事件や事故を未然に防ぐことです。
楽しいはずの花火大会も、ひとたび重大な事件や事故が発生すれば台無しになりかねません。秩序あるイベント運営ができれば、そのような事態もある程度は防げます。来場者同士のトラブルや、危険な場所への立ち入りによるケガなどは、適切な警備によって防げる可能性があるのです。
とはいえ、大規模な花火大会になれば数十万人もの来場者が集まります。事件や事故を未然に防ぐには、イベントの規模に応じた適切な警備体制が欠かせません。
花火大会での事故といえば、2001年に兵庫県明石市で発生した歩道橋事故を記憶している方も少なくないでしょう。この事故では、11名の死者と247名もの負傷者が出てしまいました。
事故の原因は、歩道橋の狭い空間に6,000人以上の人が密集して発生した「群衆雪崩」でした。また、事故発生の背景として、警備計画の不備や当日の警備体制の問題などが指摘されています。
なお、この事故を教訓として2005年に警備業法および国家公安委員会規則が改定され、警備業務検定に新たに「雑踏警備業務検定」が追加されました。
交通渋滞の緩和は、花火大会の警備におけるもう1つの重要な目的です。
花火大会に大勢が集まると、会場周辺の道路では交通渋滞が発生する可能性が高まります。会場からある程度離れた場所にも、その影響は少なからずおよぶでしょう。これにより、来場者が交通事故に遭う危険性が増すほか、近隣住民の移動や運送会社の業務にも影響が出るかもしれません。
翌年以降の花火大会開催に反対意見が出ないようにするためにも、交通渋滞は最小限にとどめたいところです。適切な警備によって、会場周辺の秩序を維持する必要があるといえるでしょう。
花火大会を来場者に楽しんでもらいつつ成功裏に終わらせるために、警備員に求められる役割があります。ここでは、花火大会の会場で警備員が担う、3つの役割を説明します。
「雑踏整理」は、大勢の来場者を適切に案内・誘導し、安全かつ速やかに移動してもらう役割です。
事故が発生しやすい場所は、会場の立地や来場者数などの条件によって変わります。また、人がまとまって動き出すとき・止まるときには、事故の危険性が高まるといわれています。そのため、雑踏整理ではイベントと群衆の性質を理解して、スムーズな動線を確保しなければなりません。
例えば、混雑に合わせて入場規制などを行ない、過密状態を防ぎます。移動のボトルネックとなりそうな箇所をあらかじめ特定して立ち入り禁止エリアや順路規制を設けるなど、リスクを想定した事前準備も大切です。
花火大会では、「車両誘導」も警備員が担う役割の1つです。
花火大会の多くは、河川敷などの広い場所を会場にして開催されます。その付近には、交通量の多い道路が通っていることも少なくありません。そのため、イベント当日には交通規制が必要になるケースがほとんどです。
また、会場の駐車スペースは限られているため、効率良く使わなければなりません。会場周辺の渋滞を抑えるためにも、関係者の車両かどうかをチェックして、スムーズに案内する必要があるでしょう。混雑している場所では、歩行者や自転車の利用者の安全を確保することも重要です。
急病人などへの対応も、警備員に期待される役割です。
大勢が集まれば、ケガや急病、迷子などは必ずといえるほど発生します。花火大会は夏場の開催が多いことから、熱中症のリスクは特に高いといえるでしょう。そのため、花火大会の運営に救護係は欠かせません。
しかし、急病人などは広い会場内のどこで発生するのかわかりません。何か異常があったときに、察知しやすいのが警備員です。警備員は会場内の要所に配置されているため、体調が悪そうな人などを発見した場合には、素早く駆け寄れます。状況に応じて救護室へ誘導したり、救護係と連携をとったりしながら、適切な対応ができるでしょう。
花火大会の主催者としては、警備よりも運営に力を注いでイベントを盛り上げたいのではないでしょうか。
しかし、会場とその周辺のトラブルを未然に防ぐことも、花火大会を成功させるために重要な要素です。また、急病人が発生した場合など、いざというときの対応も求められます。
こうした対応を適切に行なうには、イベント警備の経験とノウハウが欠かせません。特に人命にかかわるような場面では、警備のプロとしての高いクオリティが求められます。
花火大会の運営に集中できるようにするためにも、警備は警備業者に依頼するのがよいでしょう。警備業者には、さまざまなイベントの警備を通して蓄えてきたノウハウがあります。また、緊急時にも適切に対応できるよう、日頃から訓練を積んでいます。
警備は花火大会の成功に欠かせない役割であると同時に、ノウハウが求められる場面も多いため、警備業者に依頼するのがおすすめです。
しかし、どの警備業者でも良いというわけではありません。業者によって、得意分野や実績が異なるためです。
ここでは、花火大会のような大きなイベントの警備業者を選ぶ際に、ぜひ考慮してほしいポイントを説明します。
イベント会場の警備は、闇雲に警備員を増やしてもうまくいくとは限りません。来場者の安全を確保できるかどうかは、警備の計画性に左右されます。
しかし、会場の周辺環境や来場者数などの条件は、イベントによって変わるものです。適切な警備計画を立案するには、事前の情報収集によりイベントの性格を把握しておく必要があるといえるでしょう。
特に花火大会のように大勢が集まるイベントでは、交通状況や群衆の流れが重大な事故につながることも考えられます。さまざまなリスクを想定して、柔軟に計画を立案できる警備業者を選ぶことが大切です。
花火大会の警備には、大規模イベントのノウハウがある警備業者が適しています。各種スポーツの試合や展示会・博覧会の会場、パレードの沿道などの警備について実績が多い業者ほど、花火大会にも対応できるノウハウがあると考えられます。
もちろん、警備のクオリティは実績だけで決まるものではありません。しかし、依頼先の警備業者は、実績を加味して決めることをおすすめします。警備の現場で培われたノウハウが、来場者の安全確保やスムーズなイベント運営のために活かされる場面は少なくないでしょう。
警備には、危険な状況を未然に防ぐとともに、万一の場合にも適切に対応する役割があります。大規模な花火大会ともなれば、迷子や急病人が発生するケースは少なくないでしょう。加えて、来場者の安全を確保するためには、最悪のケースまで想定する必要があります。
例えば、イベント開催中に火災やテロ事件が発生するかもしれません。このような緊急時にも、警備員が冷静で迅速な行動をとることで、被害の拡大を防げる可能性があります。
日頃から緊急時を想定したトレーニングを実施している警備業者を選べば、より安心だといえるでしょう。
花火大会の当日は、多くの人が警備員の案内にしたがって会場へ向かいます。また、イベント終了後には、帰り道の誘導で再び警備員に出会います。来場者にとって、警備員はイベントの最初と最後で目にする相手だといえるでしょう。
花火大会を「楽しかった」と感じてもらうためにも、警備員が与える印象は大切です。ただ無表情で警備をするだけでなく、挨拶やマナーまで意識してくれる警備業者を選んだほうが、来場者に良い印象を与えられるでしょう。
花火大会は、「安心・安全」が守られているからこそ楽しめるイベントです。
大規模イベントの警備は、SPD株式会社にお任せください。会場の立地や来場者数などの条件によって変化するさまざまなリスクを想定し、イベントに最適な警備計画を策定いたします。
雑踏整理ではボトルネックを事前にある程度特定することで、スムーズな動線の確保が可能です。車両誘導においては、会場の周辺情報などに基づいて交通渋滞を最小限にとどめます。
また、安心で安全なイベントのためには、警備のプロとしての訓練とチームワークの向上が欠かせません。そのため、当社は研修・教育制度に力を入れ、スタッフのスキルアップに努めてきました。
おもな実績については、「イベント・交通誘導事業」のページでご確認ください。大規模な国際スポーツイベントや花火大会を含む豊富な警備実績を通して積み上げてきたノウハウを活かし、来場者に楽しんでいただけるイベントの実現をお手伝いいたします。
花火大会におけるトラブルを未然に防ぎ、会場周辺への影響を最小限にとどめるためには、計画的な警備が必要です。警備には、来場者や車両をスムーズに誘導して危険を取り除くとともに、万一の場合にも適切に対応する重要な役割があります。
花火大会をはじめとする大規模イベントの警備にはノウハウが求められるため、実績のある警備業者に依頼するのがおすすめです。主催者としてイベントの運営に注力できるようにするためにも、本記事で紹介したポイントを参考にして、ぜひ信頼できる警備業者を選んでください。
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