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4号警備とは警備業法によって分けられた警備業務の一つで、危険人物や災害、事故などから対象者を守る仕事のこと。
「ボディーガード」と聞くと、業務内容をイメージしやすいのではないでしょうか。
この記事では、4号警備の概要や業務内容、警察による要人警護との違いなどを解説します。
※SPD株式会社では、身辺警護は取り扱っておりません。
目次
4号警備とは、いわゆる「ボディーガード」のこと。そもそも警備業務は、警備業法に基づき以下の4つに分けられています。
4号業務は警備業法では次のように規定されています。
4号業務では、警備対象者の命や財産を守るため、対象者のそばで身辺警備業務を行ないます。危害を加えようとする人間から守るだけでなく、災害や事故などから守ることも重要な役割です。
1~3号警備の業務内容は以下の記事で詳しく解説しています。
4号警備の対象となるのは以下のような方です。
など、多くの人に知られている有名人や社会的な地位が高い人が警備対象になります。
ただし近年では、一般人を対象とした身辺警護を行なうことも珍しくありません。
例えば、女性をストーカーや痴漢から守る、子どもの登下校時の安全を確保するなど、さまざまなニーズに応じて4号警備が活躍しています。
4号警備では、警備対象者のすぐそばで危害の発生や事故から守ることを基本とします。しかし4号警備の業務はそれだけではありません。
ここでは、4号警備の仕事内容をより具体的に解説します。
特に、危害を加えようとする人物がいる場合は、警備対象者を守るために入念な事前準備が必要となります。
具体的には以下のような準備を行なうのが一般的です。
複数人体制で警備をする場合は、一部の警備員が警備対象者よりも早く目的地に到着し、移動ルートや到着地点について異常がないかチェックすることもあります。
警備対象者の自宅での警備では、部屋の入口や玄関に立って警戒したり、自宅周辺を巡回したりします。
深夜や早朝の警備業務が発生しやすく、盗撮用のカメラや盗聴器の調査をすることがあるのも特徴です。
警備対象者が外を歩くときには、周囲を警戒しながら付き添います。
4号警備で特に気を抜けないのは、警備対象者が車や電車などの移動手段に乗り降りする際や、公の場を歩くときなどです。周囲に不審者がいないか、不審物がないかなどを確認し、安全を確保する必要があります。
警備対象者が参加するイベント会場などにて警備を実施します。
イベントには不特定多数の多くの人が集まるため、危険度も高くなります。そのため、常に周辺へ目を光らせておく必要があります。
ここまで警備員が行なう4号警備として身辺警護について解説してきました。警察官のなかにも、要人警護を行なう「SP(セキュリティポリス)」が存在します。
対象者を危険から守るというという点では4号警備と同じですが、両者は異なるものです。どのような点が違うのでしょうか。
SPによる要人警護は、皇族や内閣総理大臣、国賓などの要人を対象とします。4号警備で対象者に入っていたようなその他の政治家や企業役員、一般人などは対象外です
また、警察官として拳銃の所持・使用、車両の緊急走行などの権限が認められています。
一方で、4号警備は民間の警備会社がサービスとして提供しているもの。
当然ですが拳銃の所持は認められず、所持できるのは護身用の警戒棒のみで、犯罪者の逮捕権限もないため、現行犯以外では逮捕ができません。
このようにSPに備わっている権限の多くが、4号警備にはありません。
だからといって警備の意味がないわけでなく、4号警備員は蓄積されたノウハウや高度な訓練、チームでの連携により、しっかりと警備対象者を守っています。
関連記事:「要人警護とは?種類やボディーガードとの違いなどをまとめて解説」
ここまで読んできて、4号警備員に魅力を感じた方もいるかもしれません。
ここでは、4号警備員に求められる素質やスキルなどを解説します。これらを理解しておくと警備を依頼する際にも参考になるでしょう。
警備の仕事は、人々の安心と安全を守るために重要な役割を果たしています。そのなかでも4号警備では、人の命を守るため、特に責任感の強さが求められます。
4号警備員は、自分自身も危険にさらされながら職務を遂行しているのです。
危害を加えようとする人物や災害、事故などによる被害を回避するためには、誰よりも早く危険を察知しなければなりません。
普通ならば違和感として処理されてしまう些細な出来事も、4号警備員は見逃すことが許されません。周辺を観察し、何かあった際には的確で迅速な行動ができることが必須能力です。
そのためには、常に気を張れる高い集中力が必要となります。
4号警備の対象者は、不安や恐怖を抱えていることも少なくありません。
どんなに責任感や危険を察知する能力に優れていたとしても、対象者を安心させることができなければ警備は失敗する可能性があります。
4号警備ではケースによって対象者と直接やりとりをすることもあるため、安心してもらえるようなコミュニケーションをとれる必要もあります。
4号警備とは、警備対象者を危険人物や災害、事故などから守る仕事のことです。政治家や芸能人など著名人だけでなく一般人まで幅広い警備対象の身辺警護を行ないます。
警察官内のSPが行なう要人警護とは違い、民間の警備会社が実施しているサービスのため、拳銃の所持や車両の緊急走行などは認められていません。
ですが、蓄積されたノウハウや訓練、チームで連携をとりながら、警備対象者を守る非常に重要な業務です。
4号警備員には強い責任感や高い集中力、コミュニケーションスキルが必要となります。
未経験者でも4号警備員になることは可能ですが、採用条件は警備会社によってさまざまであるため、応募前に十分確認しておきましょう。
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