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3号警備とは?依頼できる警備内容や1号・2号・4号警備との違いなどを詳しく解説

3号警備とは?依頼できる警備内容や1号・2号・4号警備との違いなどを詳しく解説

3号警備は、貴重品や危険物質などを運搬する際に警備してくれるサービスです。実際にサービスを利用するうえで、3号警備の詳しい警備内容を知りたい方も多いのではないでしょうか。

今回は、3号警備の概要や依頼できる警備内容、3号警備員が備えているスキル・知識などを解説します。ぜひ、最後までご覧ください。

※SPD株式会社では、建築・土木等に関連する2号警備、および3号、4号警備は取り扱っておりません

3号警備とは「運搬警備」を担うサービスのこと

3号警備とは「運搬警備」を担うサービスのこと

3号警備は、警備業法によって規定されている警備業務の1つです。貴重品、あるいは核燃料など危険物の運搬における警備が目的です。警備サービスには、対象物を目的地まで安全に輸送し、引き渡すまでの一連の運搬業務も含まれています。

3号警備では、貴重品や核燃料を安全に運搬するために、相応のスキル・知識を備えた警備員が業務を遂行する必要があります。

※貴重品・危険物運搬警備はSPD株式会社では取り扱っておりません。

その他の警備との違い

警備の区分は、3号警備を含めて計4つあります。その他の警備の特徴は以下のとおりです。

  • 1号警備:マンションやオフィスビル、商業施設などにおける警備を行なう
  • 2号警備:イベントやライブ、道路工事などにおける交通誘導・雑踏整理を行なう
  • 4号警備:著名人などの身辺を守るために警備を行なう

上記のうち、特に身近な警備サービスとして利用されているのが、オフィスビルや商業施設などで警備にあたる1号警備です。1号・2号・4号警備のおもな警備対象が人であるのに対し、3号警備の警備対象は物品である点が大きな違いといえます。

なお、警察庁の資料による、2022年末における警備業務の区分ごとの警備業者数は以下のとおりです。

警備業務警備業者数
1号警備業務7,094
2号警備業務8,155
3号警備業務705
4号警備業務715

参考:警察庁「令和4年における警備業の概況」

上表をみると、1号・2号警備業務は警備業者数が多いのに対し、やや特殊な3号・4号警備業務に取り組む警備業者数は少ない傾向にあることがわかります。

警備を依頼するうえでの業務の種類や料金相場などを詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

警備を依頼したい!業務の種類や料金相場・警備会社を選ぶポイントを解説

※SPD株式会社では、建築・土木等に関連する2号警備、および3号、4号警備は取り扱っておりません

3号警備で依頼できる具体的な警備内容

次に、3号警備で依頼できる具体的な警備内容を2つの項目で紹介します。

貴重品運搬警備業務

貴重品運搬警備業務では、現金や美術品などの貴重品運搬で警備を行ない、盗難、および事故による損失を防ぐのが仕事です。

業務は警備のみ、もしくは警備・輸送の両方を担うパターンがあります。警備のみを行なう場合、自動車のほか、列車や飛行機、船などで輸送するケースもあります。

一方、警備・輸送の両方を担う場合、特殊車両を運転することもあるため、優れた運転技術を持つ警備員の配置が必要です。輸送のルート決めはもちろん、通行止めなどのトラブルがあった際にも、警備員が適切に対処してくれるでしょう。

核燃料物質等危険物運搬警備業務

核燃料物質等危険物運搬警備業務では、核燃料や危険物などの運搬を警備します。盗難、事故による紛失を防ぐことに加えて、汚染や飛散に対する警戒スキルも備えた警備員が従事することが特徴です。

一般に、この業務に従事する警備員は、核燃料や危険物質に関する専門知識を備えています。近年は、この業務の需要や社会的評価が上昇傾向にあります。

3号警備員が備えているスキル・知識

3号警備員が備えているスキル・知識

続いて、3号警備員が備えている基本的なスキル・知識について確認していきましょう。

セキュリティに関するスキル

3号警備員は、運搬する警備対象の安全を守るために、以下のようなセキュリティに関する高いスキルを備えています。

  • 盗難・事故の回避に向けたリスク認知能力
  • 安全な運搬ルートを柔軟に選択する能力
  • トラブル発生時に迅速に対応できる能力

警備対象の物品を安全に輸送するには、上記のいずれのスキルも不可欠といえます。警備会社の警備実績なども確認したうえで、実際に警備を依頼するかを決めることが大切です。

警戒4原則に関する知識

3号警備を安全に遂行するために、警備員は以下の「警戒4原則」の知識を備えています。

【警戒4原則】

原則内容
「止めるな」・規定の場所以外では、輸送車両を止めない
・車両を止めようとした人物や酔った人、不審者が現れた場合も輸送車両を止めない
・警察官と思われる人物に停車を命じられても、管理者に確認を取って確証を得てから対応する
「乗せるな」・警備輸送に無関係な人物は、いかなる理由があっても車両に乗せない
「離れるな」・どのような理由があっても、警備対応中は輸送車両から離れない
「開けるな」  ・不審者の侵入や催涙スプレーの噴霧などの攻撃をされるリスクがあるため、輸送車両の窓は開けない

◇装備品に関する知識

3号警備員は、業務遂行に必要な装備品の知識を備えています。おもな装備品として、以下が挙げられます。

  • 警笛:車両誘導や緊急時の合図に利用する
  • 無線機:盗聴防止機能などを搭載した無線機を使い、安全に連絡する
  • 警戒棒:金属製の特殊警戒棒、あるいは木製の警戒棒を携行して、身の危険が迫った際に防衛として利用する

また、警備会社によっては、3号警備における安全性を高めるために防弾・防刃ベストを着用するケースもあります。

警備員の装備品について、詳細を知りたい方は以下の記事をご参照ください。

警備員の装備品とは?基本的な服装や業務別の装備品まで解説

3号警備員が持っているおもな資格

ここからは、警備を依頼したい企業向けに、3号警備員が持っているおもな資格を2つ紹介します。

貴重品運搬警備業務1・2級

貴重品運搬警備業務1・2級とは、貴重品の運搬時における盗難などを警戒、防止するための知識・能力に関する資格です。現金を運搬する際は、車両ごとに1人以上の有資格者を配置する必要があります。

また、資格の取得方法は以下の2つです。

資格の取得方法特徴
公安委員会の検定を受検する方法公安委員会の検定試験(学科試験・実技試験)に合格して資格取得を目指す方法
特別講習を受講する方法登録講習機関の講習会を受講したうえで、修了考査(学科試験・実技試験)に合格して資格取得を目指す方法

なお1級の資格は、2級の検定合格証明書の交付後1年以上の実務経験がないと、受検・受講することはできません。

核燃料物質等危険物運搬警備業務1・2級

核燃料物質等危険物運搬警備業務1・2級とは、核燃料物質等危険物の運搬時における盗難などを警戒、防止するための知識・能力に関する資格です。

防護対象特定核燃料物質を運搬する際は、2級または1級の有資格者を配置する必要があります。

  • 1級の場合:運搬車両、または伴走車、その他の運搬に同行する車両のいずれかに1人配置する
  • 2級の場合:運搬車両(1級の有資格者の乗車車両を除く)ごとに、1人以上配置する

資格の取得方法は、前述の貴重品運搬警備業務と同じです。

警備会社へ依頼する際は、これらの有資格者が在籍しているかをチェックしておくと良いでしょう。

まとめ

3号警備における警備業務は、「貴重品運搬警備業務」と「核燃料物質等危険物運搬警備業務」に大別されます。1・2・4号警備では人を警備するのに対し、3号警備は物品を警備することが大きな違いです。

また、3号警備員は基本的にセキュリティに関するスキルや、「警戒4原則」に関する知識を備えていることが一般的です。より質の高い警備サービスを利用するためにも、警備会社のこれまでの実績や在籍する警備員のレベルなども調べておくと安心です。

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