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駐車場には誘導員を配置すべき?誘導員の役割と配置方法を解説

駐車場には誘導員を配置すべき?誘導員の役割と配置方法を解説

街中を移動していると警備員を見かける場所は複数あります。そのなかの一つが駐車場ではないでしょうか。

駐車場を所有している企業の担当者のなかには、「駐車場の誘導員」を配置すべきかどうか検討している方も少なくないでしょう。

この記事では、駐車場の誘導員について役割や業務内容、配置すべき理由を解説するととも

に、配置方法についても紹介します。

駐車場の誘導員とは?その役割と具体的な業務内容

駐車場の誘導員(交通誘導員)は、車両や歩行者の誘導を行ない、事故を未然に防止するとともに効率的な駐車場運営をサポートする役割を担う存在です。

まずは駐車場誘導員の具体的な業務内容から解説します。

関連記事:「交通誘導警備員とは?業務や資格、企業担当者向け情報まで幅広く解説」

駐車場の出入口付近での案内誘導

駐車場の出入口付近は道路に面していることから、車両と歩行者・自転車を巻き込む事故が多発しやすい場所です。

駐車場の誘導員は、出入口付近に立ち、歩行者や自転車の安全に配慮しながら車両を案内する必要があります。

空いている駐車スペースへの案内誘導

駐車場内で空いているスペースが見つからず走り回った経験がある人は多いでしょう。このような車が複数いると事故のリスクが高まるほか、駐車場や施設の快適な利用を妨げる要因にもなりかねません。

駐車場の誘導員は空いているスペースを常に把握し、そこに車両をスムーズに誘導することで未然に事故発生やトラブルを防いでいます。

駐車場内の巡回・安全確認

車両の誘導に加えて、駐車場内を巡回し安全確保を行なうのも駐車場誘導員の仕事の一つです。

駐車場内で万が一トラブルや事故が発生した場合、素早く発見し適切な対処を行なうために重要な業務です。

【重要】駐車場に誘導員を配置すべき理由

【重要】駐車場に誘導員を配置すべき理由

一般社団法人「日本損賠保険協会」の調査によると、車両事故の約3割が駐車場で起きているとされています。

駐車場で発生する事故の詳細

  • 駐車場内の施設物との接触:約3割
  • 車両同士の接触・衝突事故:約5割
  • そのほか、飛来物や落書き、当て逃げによる車両の破損、盗難なども駐車場内で発生しています。

参考:「駐車場事故の実態(H25版)」一般社団法人日本損害保険協会東北支部

駐車場内は一般道と比べると車がスピードを出しておらず安全なように思われます。しかし駐車場内は複数の車両が不規則に動いたり、駐車スペースを探すことに集中してしまったりすることが原因で、一般道に比べると上記のような事故が発生しやすいと考えられます。

駐車場を所有している企業の方には、駐車場内の誘導員は不要に思われるかもしれませんが、事故の要因によっては、駐車場を管理している側に責任が発生する場合もあります。

車両に対して適切な誘導を行なえる誘導員を配置することで、車両の動きを統制し事故の発生を抑えやすくなります。

駐車場に誘導員を配置することで防げる事故やトラブルの例

駐車場に誘導員を配置することで防げる事故やトラブルの例

駐車場に誘導員を配置すると具体的にどのような事故やトラブルを防止できる可能性があるのでしょうか。駐車場誘導員を雇用するメリットを解説します。

混雑時における車両同士の事故

混雑している駐車場内では、前述のように車両が不規則な動きをするのに加えて数も増えるため、車両同士の接触事故が発生しやすいのが実態です。

駐車場に誘導員を配置することで、混雑時でもスムーズな駐車場の入退場、空いたスペースへの駐車誘導が実現するため、車両事故の発生リスクを低減できる可能性が高まります。

駐車場内でスムーズな誘導が行われると、施設利用者の満足度がアップするという効果も期待できるでしょう。

乳幼児の車内置き去りや盗難などのトラブル

夏の暑い時期には、小さな子どもや乳幼児がエンジンを切った車内に取り残されることで発生する「車内事故」の危険もあります。

加えて、駐車場で盗難トラブルが発生するケースもゼロではない点にも注意する必要があるでしょう。

駐車場の誘導員は、交通誘導だけでなく駐車場内の巡回やトラブル対応も業務内容に含まれるため、異常にいち早く気付けるとともに迅速かつ適切な対処が期待できます。

このほか、駐車場内に不審物がないかを確認したりショッピングカートを元の場所に戻したり、お店によっては店舗利用者のサポートをすることもあります。

駐車場の誘導員は誰でもできる?

駐車場の誘導員になるには、何か条件があるのでしょうか。

ここでは、駐車場に誘導員を配置したいと考えている企業担当者に向けて、誰でも従事できるのかどうかを解説します。

自社の保有する駐車場で誘導員を配置するにあたって「自社の職員を誘導員として配置できないか」と考える方もいるかもしれません。

このように警備会社に警備を依頼せず、自社の社員に警備をさせることを「自家警備」と呼びます。自家警備は工事現場などにおいて一部の要件(交通誘導警備に関する講習を受講するなど)を満たすことで実施は可能です。

ただし、駐車場の規模や場所によっては雑踏警備業務検定など警備関連の有資格者を配置する必要があるほか、安全な交通誘導には専門的な知識やスキルが必要になる点に留意しなければなりません。

さらに、自家警備が認められるかどうかは都道府県や政令都市によって異なります。

駐車場内の誘導員配置を自社でまかなう場合には、自分たちだけで安全に実施できるかとしっかり考える必要があるでしょう。

もし少しでも不安な場合や、駐車場の場所・配置の都合上法律を遵守して警備員を配置しなければならない場合は、専門の警備会社への依頼を検討するのがよいでしょう。

駐車場誘導員を配置するなら警備会社への依頼がおすすめ

駐車場の誘導員は配置する際に資格所持者が必要となる場合があります。そのため、資格保持者が豊富に所属している警備会社へ依頼するのがおすすめです。

警備会社へ警備を依頼する場合、まずはメールや電話などで警備をお願いしたい日時・人数などを伝え、見積もり・警備計画書を作成してもらいます。その後、お互いに合意ができたら契約書にサインし実際の警備が実施されるという流れです。

警備会社への依頼する方法については以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:「警備会社に警備を依頼する方法は?依頼までの流れやポイントを解説」

警備会社に依頼するまでの流れ

簡単に警備の依頼までの流れを箇条書きにしてお伝えします。

駐車場の誘導員として警備会社に警備を依頼する流れは以下のとおりです。

  1. 警備の種類(駐車場の場合は交通誘導)、日時や場所、希望人数を決める
  2. 警備会社に問い合わせを行なう
  3. 警備会社からのヒアリングを受け、(1)の要望や不明点などを伝える
  4. 見積もり内容を確認し、希望条件が満たされているか、予算と費用の兼ね合いができているかを確認する
  5. 契約締結後、警備計画を打ち合わせたのち警備業務を実施する

警備会社に依頼する際のポイント

上記の流れにそって依頼する際は、「コミュニケーションが円滑に取れる警備員が良い」「資格保有者を配置してほしい」など、希望についても洗い出して伝えるとよいでしょう。

依頼するタイミングによっては繁忙期などに重なってしまう場合があるため、警備を依頼することを決めたら早めに警備会社に相談することが大切です。

もしくは急な依頼でも対応できる警備会社をピックアップしておくのもおすすめです。

駐車場誘導員を配置するなら「SPD株式会社」へご依頼ください

駐車場の誘導警備をお考えなら、ぜひSPD株式会社へのご依頼を検討ください。

SPD株式会社では、オフィスビルやマンション、商業施設などでの常駐警備をはじめ、イベントでの警備や交通誘導警サービスを提供しています。

駐車場での警備実績としては、新店舗におけるオープン警備があります。

これまでの実績と経験を活かし、店舗や建物、イベント会場などの立地や特性、お客様の来場方法などを把握して最適な警備が実施可能です。

資格を保有している警備員の配置はもちろん、さまざまなリスクを想定した警備計画の立案、急な依頼でも対応可能など、満足・安心の警備体制を実現いたします。

まとめ

駐車場内は多数の車両が不規則に動くことなどから、事故が多発する場所です。

駐車場誘導員を配置することで、駐車場内や出入口での事故の発生を防止したり、車内事故を防止したり盗難トラブルを抑制できます。

駐車場の警備を依頼するのであれば、確かな知識と技能を持った警備員を配置するのがおすすめです。

警備・防犯・セキュリティのSPD株式会社